TRIART 2012
2012年9月16日、高松。アートになった鉄人たち。
プロジェクトの概要
Triathlon x Art。2012年より本格的にスタートした、トライアートはアスリートとアーティストによる新しい形のコラボレーションプロジェクト。サンポート高松トライアスロンに参加する全てのアスリートを主役に、レース中の時間軸を「個」と「集合」の物語で表現するアートプロジェクトです。サンポート高松トライアスロン大会実行委員会とSPIRAL(ワコールアートセンター)によるコミッションを受けて、アーティストグループh.oによって制作されました。
- 写真で見るTRIARTプロジェクト(Flickr)
- TRIARTプロジェクト2012 概要ムービー
TRIART LOG(トライアートログ)
「トライアートログ」は、選手の計測タイム情報を基に、一人のアスリートの個の物語をリアルタイムに編集し、プリントします。選手のゲート通過情報から自動的にツイートが作成され、それに対して友達や家族、高松市民である大会スタッフがtwitterごしに送った応援メッセージや、レース中に起こった時事ニュースなどがログに記録されていきます。トライアスロンに参加した全選手の、一人一人異なるユニークな物語が絵巻物のように展開されます。
「トライアートログ」は、市民参加型のスポーツイベントが増える中、ある特定のアスリートにスポットライトを当てる従来のメディア表現ではなく、全アスリートの個々の物語に着目する表現を探求しています。
- TRIART LOG
TRIART STREAM(トライアートストリーム)
現地の様子を、TRIARTログのシステムと連動して、Ustreamでライブ中継しました。アスリートの代わりに自動ボットでつぶやかれるTweeetが中継画面にリアルタイムで表示され新しいスポーツ・ライブ体験を実現しました。
TRIART INSTALLATION(トライアートインスタレーション)
「トライアートインスタレーション」は大会自体をひとつの集合の物語として、最初の選手がゴールした瞬間を記録しています。高松に由来する保多織で織り上げられた1枚の布は、サンポート高松トライアスロンの舞台であるスイムの海、バイクの陸地、ランの赤灯台などが抽象的に表現されており、競技を終えた選手たちによってそれぞれの「トライアートログ」に記載された位置情報を基にピンがさされていきます。(最初の人がゴールした瞬間に全アスリートがどこにいたか、織物を一つの横長のコースと見立て、タイム情報とゲートセンサの情報から自動算出しています)星の一生をモチーフにひとつひとつ手作りで制作されたピンに書かれた番号は、選手のレースナンバーを示しています。トライアートログに印字されているレースナンバーと紐づくことで、最初の人がゴールした一瞬の、大会の集合写真が浮かび上がります。
青:10代、20代 水:30代 黄:40代 橙:50代 赤:60代以上 ●男性 ★女性
- TRIART INSTALLATION